※12/26追記
12月2日にリリースされたProject Wingmanが最高に面白いから軽く紹介。
ジャンルはフライトシューティング。
ゲームモードはキャンペーンとコンクエスト(アーケードっぽい?感じのモード)で、両方シングルプレイ専用。
あと私はやってないけどVRにも対応している。海外製だけど日本語も標準対応。
要はインディーズ版のエ○コンみたいな感じと思ってもらえればokだ。
私はこれ書いてる時点でキャンペーンモードは難易度ノーマルクリア済み。コンクエストはまだ途中。
初回クリアまでは15H程。
値段はSteamで2570円。
非常にクオリティが高くインディーズゲームとは思えない素晴らしい出来で、この手のジャンルが好きな人は間違いなく買いだと思います。
以下、内容をちょこちょこ語っていきます。一応ネタバレ注意です。
追記:ハードモードクリア
しかし最高難易度:傭兵はヤバいなアレ・・(^^;)
世界観
破滅的な地殻変動、通称大厄災が発生したあとの地球が舞台。
人類の文明は数世紀の停滞を強いられるが、地殻変動により生まれた膨大な地熱エネルギーを活用することで復興。
特に環太平洋沿いは被害が大きかった分地熱エネルギーも豊富で、東アジア・シベリア・北アメリカ大陸西岸の国々で連邦を結成、この世界の覇権国家となっていた。
その中で北アメリカ大陸西岸を占めるカスカディア共和国が連邦からの独立を宣言、民間軍事会社シカリオは、主人公TACネーム:モナークを含むヒットマンチームを率いて独立戦争に参戦、強大な連邦を相手に戦っていく・・
といった流れ。
またコルディアムという高いエネルギーを持つ新物質が発見されたことにより、通常兵器に交じって大型の要塞飛行機やレールガン・荷電粒子砲のようなエネルギー兵器も登場するのも特徴だ。
機体
機体は約20種類、全機ミサイル・機銃を標準装備の他、1~3種のSP兵装とモジュール(フレア等)を選択し戦闘する。
主に米露機をモチーフにしたものが多い。権利関係の都合か、名前の一部を変えているが(F-4→F/E-4、F-15→F/C-15、MiG-21→MG-21、Su-27→Sk.27など)画像のように見た目はまんま実機通りだったりするw
傾向としては、西側機はSP兵装が数・内容ともに充実している機体が多く、東側機は機動力が同クラスの西側機より高いといった感じかな。瞬間的に戦闘機動出来るようになる迎角リミッターというモジュールも早めに使えるようになる。
新規機体は、ミッションで獲得したクレジットを消費して開放していく仕組み。
ただし開発ツリーや機体そのものの強化要素はなく、SP兵装も機体の開放と同時に全て使えるようになる。
なので戦略的に開発を進めるというよりも、金貯めて好きな機体をポチるシンプルな造りになっている。
キャンペーンモード
全21Stage。難易度は4段階+α。
ブリーフィングを聞いて、機体を選んで出撃、ミッションクリアでスコア&クレジット獲得というよくある流れ。
各ミッション内容だが、直近に出たAEC7とざっくり比較すると・・
・どのマップも地形がシンプルで、レーダー網を掻い潜ったり、トンネルを抜けたりする場所が無い
・ミッションも防衛・隠密・時間制限要素がほとんど無く、だいたいが「全て撃破しろ」
・機銃・ミサイルが良く当たるしSP兵装も多いので、撃墜ペースは早め
・ただし1ミッションが15分以上で割と長く、敵の数が凄く多い&ボス敵は普通に強い
・そして撃墜されると問答無用でミッション最初からw
といった感じで、やる事をシンプルにまとめつつも戦闘自体のボリュームがあって決してぬるくはない、少数で多数を倒すような爽快感重視な造りになっている。
こういうテンポ重視な所は、洋ゲーらしい雰囲気だなって思う。
(テンポ良過ぎて区切りが付かず、時間が溶ける所も一緒だw)
インディーズなのでさすがにムービーシーンは無い。
ストーリーも割とシンプルなものの、僚機や味方同士の愉快な会話があったり、最初はただの傭兵呼ばわりだったのがだんだん敵味方に通り名が浸透したりと、この手の演出はしっかり抑えていてフライトゲームとしては十分良い雰囲気。
ボス敵もちょくちょく出てきて緊張感もあるし、その時はBGMも変わって盛り上がる。
科学者達を押し切って未完成のプロトタイプ機が出撃!なんて王道な展開もあったりで思わずにんまり出来るなw
戦闘
まずグラフィックやBGMが良い。エフェクトやSEも派手で臨場感ヨシ。
さすがにインディーズゲームなので細かいところまで見れば コンシューマーゲームには及ばないらしいのだが、いやいや十分でしょって感じの出来。
唯一惜しい点あげるとしたら、某エスコンのような戦闘後のリプレイ機能が無い点かな。自機の姿をゆっくり眺めたいじゃん?
視点は一人称・三人称・コクピット視点の3種で、プレイ中の切り替え可。
私は一人称視点派ですね。コクピット視点はVRあると楽しそう。
(vr欲しいんだけど、もう少し安くならないかな・・(/ω・\)チラッ
敵機の挙動はよく作りこまれている
ミサイル自体の追尾性は高いし機銃の有効範囲も広い、のだが敵も回避行動を取ったりフレアを積極的に使ってきたりするので、考えて動かないと当たらない。
一方コースに乗った攻撃はしっかりヒットするので、自分の中での「コレは当たった/外れた」という判定に割と近い結果が出てくる印象。
この辺がぬる過ぎorシビア過ぎだとゲームとしてのバランスが悪いので、かなり調整が行き届いている作品だと思う。
上位機種になるにつれ、敵機は2段・3段構えで賢く動くようになる。
とくに中盤以降から出てくるSK.27なんかは、特別な敵という訳ではないのに戦闘機動でグリグリ動いて半端なミサイルは避けてくる。
ボス敵ともなると派手なエネルギー兵器や多弾頭ミサイルをガシガシ使いつつ、こちらの攻撃は戦闘機動で緊急回避してくるので、駆け引きしながら隙をつくようなドッグファイト戦となる。
この緊張感の中で↑のように上手く後ろを取れたりすると・・もうたまらないね!
フライトシューティングで一番重要な空戦部分がよく作られているので、とても好印象だ。やはり無心で集中しながら空を飛び回るのは楽しい。あっという間に時間が過ぎるなw
追記:マニューバについて
自分で戦闘機動を行う場合は、出撃時にモジュールに迎角リミッターをセットして「1.飛行中に迎角リミッターを有効化」「2.スラスターoff(デフォでL.Ctrlキー)」「3.と同時にピッチ上げ」の順で出来ます。
ちなみに>設定>ゲームプレイの中にある「迎角モジュール起動」で、迎角リミッターの有効化を「長押し式」「切り替え式」のどちらかに、「迎角モジュールのカメラダイブ」でマニューバ中のカメラを「ロック」「アンロック」のどちらかにそれぞれ変更できます。
(上のgif画像はカメラ設定がロックです。アンロックだと機体の見え方はそのままで背景がぐるっと動きます)
個人的には長押し式は指が釣りそうになるのでw切り替え式の方がおススメ。
あとカメラは3人称視点だと「アンロック」の方が機首方向が見えるので使いやすいと思います(1人称視点&コクピット視点だとカメラはどっちに設定しても変わらないです)
これでこちらも敵ボスのような動きが取れるぞ!やったね。
けど速度を一気に失うので無理に使うと失速したり、マニューバ中は3次元上の位置がほとんど変化しないのでミサイルも却って当たるしで、実は使いどころが結構難しいです。(フレアが使えなくなるのが何より大変)
まあ実用性はともかく、これを格闘戦中に使いこなせればカッコいいので気になる方は使ってみよう。
まとめ
上手く割り切りしつつ、核となる部分はしっかり作りこまれた完成度の高い作品です。
コレで2570円は明らかに安い。
フライトシューティングが好きな人は強くおススメ出来ます。