空いてる道を走りたい

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ツーリングプランと二輪車定率割引、どっちが安いか比較してみた

今年、令和5年も無事にツーリングプランと二輪車定率割引の実施が発表された。

www.e-nexco.co.jp

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私も今までよく利用しているが、休日の場合二輪車定率割引とツーリングプランの両方使えるので、どちらがより安くなるか判断に迷うことが結構あった。

という事で頑張って自宅のある横浜から各方面への料金をしっかり比較検討してみたぞ。

 

大都市近郊区間について

本題に入る前に重要なのが東京と大阪に設定されている「大都市近郊区間という厄介な制度

この部分の高速道路はそれ以外と比べて「距離単価が1キロ当たり約5円割高」かつ「ETC休日割引の対象外」なのだ。そしてこの範囲が結構広い。

東京での大都市近郊区間
この範囲内はETC休日割引の対象外。都市部だけ冷遇しやがって・・w

ちなみに改めて説明するとETC休日割引とは、休日にETCを使って高速乗ると自動的に料金が30%割引になる制度。

土日にツーリングするライダーなら多くが恩恵を受けているだろう

だがこのETC休日割引が大都市近郊区間では無効になる。

例えば東京ICから厚木ICまでだと全区間が大都市近郊区間な為に休日でも平日と値段は一緒。東京ICから沼津ICまでだと大都市近郊区間を除く厚木~沼津間のみ30%割引になる。

特に圏央道・外環道を経由した場合、かなりの距離がETC休日割引対象外になってしまい全然安くならないのだ。

 

一方、二輪車定率割引は申し込んで100km以上走ると料金が37.5%割引になる制度。

数字だけ見るとETC休日割引に対して割引率がたった7.5%UP、だいたい50kmあたり60円くらいしか安くならず微妙に見える。

しかしETC休日割引と異なり、二輪車定率割引は大都市近郊区間でも同じく37.5%割引が適応されるのだ。

割引対象路線に注目。大都市近郊区間でも割引対象だ♪

これが非常に重要で大都市近郊区間を多く走るとETC休日割引よりもずっと安くなるし、ルートによってはツーリングプランを使った場合よりも二輪車定率割引の方が安くなる。

どこまでが大都市近郊区間にあたるのかは、ケチりたい首都圏の休日ライダーなら把握しておくと良いだろう。

 

ちなみに大阪での大都市近郊区間はこんな感じ
例えば神戸方面からビワイチしに行っても、ETC休日割引は大部分の区間で適応されない

 

横浜町田ICスタートで各方面を比較してみた

前置きが長くなったが、私の最寄りインター:横浜町田ICを起点とし、各方面へのツーリングプランのエリアの端っこまで、通常料金・ETC休日割引・二輪車定率割引と料金を比較していこう。

 

①東名・中央道方面

横浜町田⇔沼津(83.6km)

・通常(片道):2,040円

・ETC休日割引(片道):1,550円

・ツーリングプラン首都圏東名・中央道コースミニ:2,500円

☆100km未満なので二輪車定率割引は使えない。往復するならETC休日割引よりツーリングプランの方が600円安いが、沼津ならたぶん朝は下道で行っちゃうので使う機会は少なそうだ。

 

横浜町田⇔焼津(157.6km)

・通常料金(片道):3,270円

・ETC休日割引(片道):2,390円

二輪車定率割引 (片道):2,130円

        (往復):4,260円

・ツーリングプラン首都圏東名・中央道コースワイド:3,900円

☆往復最安はツーリングプランだが、二輪車定率割引との差額はたった360円。

ちなみに二輪車定率割引での往復とツーリングプランとの損益分岐点日本平久能山SIC(片道:1,890円、往復:3,780円)である。静岡ICか焼津ICまでキッチリ往復しないとツーリングプランにする意味ないので気を付けよう

 

横浜町田甲府昭和(120.2km)

・通常料金(片道):2,830円※

・ETC休日割引(片道):2,400円

二輪車定率割引 (片道):1,770円

        (往復):3,540円

・ツーリングプラン首都圏東名・中央道コースミニ:2,500円

圏央道でETC2.0割引利用

圏央道が大都市近郊区間のせいでETC休日割引無効なため、二輪車定率割引にするだけでETC休日割引よりも片道600円も安い。ツーリングプランで往復すると二輪車定率割引からさらに1,040円も安い。

二輪車限定割引の恩恵が最も強いエリアと言えるだろう。

最安はツーリングプランだが、甲府あたりなら朝は下道でも行けるので二輪車定率割引も使う機会は多そうだ。

逆に言えば大都市近郊区間の悪影響を最も強く受けているともいえる。ETC休日割引だけだと30km以上離れた焼津よりも高くなるってホント酷いな・・

 

横浜町田安曇野(222.2km)

・通常料金(片道):4,520円※

・ETC休日割引(片道):3,570円

二輪車定率割引 (片道):2,790円

        (往復):5,580円

・ツーリングプラン首都圏東名・中央道コースワイド:3,900円

圏央道でETC2.0割引利用

二輪車定率割引でETC休日割引よりも片道780円、ツーリングプランで往復すると二輪車定率割引からさらに1,680円も安い

松本らへんまで行くとなるとさすがに朝から高速乗って往復すると思うので、こちらはツーリングプラン一択になりそうだ。

ちなみに二輪車定率割引での往復とツーリングプランとの損益分岐点は韮崎IC(片道:1,890円、往復:3,780円)である。ま、韮崎なら甲府昭和の隣なので東名・中央道コースミニ+1区間の方が安い。

山梨・長野方面の往復ならツーリングプラン一強という事だ。

 

②関越方面

横浜町田⇔沼田(181.1km)

・通常料金(片道):4,120円※

・ETC休日割引(片道):3,820円※

二輪車定率割引 (片道):2,540円

        (往復):5,080円

・ツーリングプラン首都圏関越道・東北道コース:3,000円

横浜町田あきる野(片道):1,370円※

(往復時)1,370×2+3000=5,740円

圏央道でETC2.0割引利用

☆たとえツーリングプランの端まで往復しても、二輪車定率割引の方が660円安い。沼田より手前で降りる場合は二輪車定率割引の方がさらに安くなる。

原因は横浜町田あきる野間で、ここはツーリングプランのエリア外かつ大都市近郊区間でETC休日割引が適応外なため凄く割高なのだ。

おまけにこのツーリングプラン、関越道は沼田まで・上信越道は藤岡までしか使えず、新潟・長野への山越えが出来ないのも非常に使いづらい

よって関越道方面行くときは二輪車定率割引一択だ。

 

東北道方面(栃木まで)

横浜町田⇔西那須野塩原(圏央道経由)(225.6km)

・通常料金(片道):4,960円※

・ETC休日割引(片道):4,270円

二輪車定率割引 (片道):2,870円

        (往復):5,740円

・ツーリングプラン首都圏関越道・東北道コース:3,000円

横浜町田あきる野(片道):1,370円

(往復時)1,370×2+3000=5,740円

圏央道でETC2.0割引利用

二輪車定率割引での往復とツーリングプランでの往復は同額となった。

ただし西那須野塩原ICより手前のインターで往復すると二輪車定率割引の方が僅かに安くなる。実質、二輪車定率割引の勝ちと言ってよいだろう

 

〇狩場⇔西那須野塩原(首都高経由)

(計217.2km 首都高:78.1km、高速:139.1km

◇首都高(片道):1,590円

・首都高+通常料金(片道):1,590+3,100=4,690円

・首都高+ETC休日割引(片道):1,590+2,410=4,000円

・首都高+二輪車定率割引 (片道):1,590+1,940=3,530円

            (往復):7,060円

・首都高+ツーリングプラン首都圏関越道・東北道コースワイド:3,000円

=(往復時)1,590×2+3,000=6,180円

☆首都高経由の場合、往復最安はツーリングプランで二輪車定率割引よりも880円安くなる

しかし圏央道と首都高の比較では、首都高経由は圏央道経由より440円割高になる。

ただ帰宅時間帯では圏央道経由が渋滞するのに対し、首都高経由は川口線さえ抜ければ東京→横浜間は比較的空いているので一長一短。

個人的に横浜~栃木方面なら、440円高くても渋滞を考えると首都高+ツーリングプランが丁度良いんじゃないかと思う

 

東北道方面(福島まで)

横浜町田⇔福島飯坂(圏央道経由)(351.4km)

・通常料金(片道):6,920円※

・ETC休日割引(片道):5,620円

二輪車定率割引 (片道):4,240円

        (往復):8,480円

・ツーリングプラン首都圏東北道常磐道コースワイド(3日有効):5,100円

横浜町田⇔白岡菖蒲(片道):2,550円※

(往復時)2,550×2+5,100=10,200円

圏央道でETC2.0割引利用

☆ツーリングプランのエリアが減ってしまい、往復でも二輪車定率割引の方が1,720円も安い。

 

〇狩場⇔福島飯坂(首都高経由)

(計338km 首都高:78.1km、高速:259.9km

◇首都高(片道):1,590円

・首都高+通常料金(片道):1,590+5,060=6,650円

・首都高+ETC休日割引(片道):1,590+3,760=5,350円

・首都高+二輪車定率割引 (片道):1,590+3,120=4,710円

            (往復):9,420円

・首都高+ツーリングプラン首都圏関越道・東北道コースワイド(3日有効)5,100円

(往復時)1,590×2+5,100=8,280円

☆首都高経由の場合、往復最安はツーリングプランで二輪車定率割引よりも1,140円安くなる

また圏央道と首都高の比較でも、首都高経由の方が圏央道経由より200円安くなった。やはり栃木の時と同様、横浜~東北道なら、首都高+ツーリングプランがベストと言えるだろう。

 

まとめ

横浜町田ICからだと

①東名・中央道方面往復→ツーリングプランが最安

②関越道方面往復→二輪車定率割引が最安

東北道(栃木まで往復)→圏央道経由の場合は値段一緒だが、実際には二輪車定率割引の方が安い事の方が多い

首都高経由ではツーリングプランの方が安い

トータルだと圏央道経由の二輪車定率割引が最安。だだ値段差と渋滞を加味すると首都高経由も十分アリだ。

東北道(福島まで往復)圏央道経由の場合は二輪車定率割引が最安

首都高経由ではツーリングプランの方が安い

トータルだと首都高経由+ツーリングプランが最安

という感じになった。

 

常磐道についてはさすがに圏央道経由じゃ遠回り過ぎるので、首都高+ツーリングプラン一択になる。

こうして結果を見ると、横浜から関越道方面はツーリングプランがイマイチ役に立たんな。

ちなみに埼玉から圏央道で東名方面に向かう場合も、出発地点によっては二輪車定率割引の方が安くなると思うので、箱根・伊豆方面にツーリングしに行くときは調べておくと節約が捗るだろう。

あとは二輪車定率割引が平日も使えるようになると2泊3日以上のロンツー時にも使えて最高なのだが・・まあこれは今後に期待だな。とりあえず使いまくって利用実績に貢献してやろう